美姿勢の定義
シセナビで提唱している美姿勢とは、骨格のニュートラルポジションを指し、骨格の歪みが無く、関節をスムーズに動かせることができて、余計な筋肉の活動を抑え、効率の良い動作ができる姿勢の基本ポジションです。
「身体を作る」ということをイメージしたときに、メディアや一般的には「ダイエットして痩せる」や「筋肉を付けてボリュームを出す」ということを指すでしょう。
しかしこれらは、姿勢の根底となるの骨格にアプローチしているのではなく、「骨格の周りの組織の増減」にしかアプローチしていません。筋肉や脂肪の量へのアプローチはもちろん大事ではありますが、筋肉を強くしたり量を増やしたりする前にやることがあります。
美姿勢アプローチではまず、「骨格の配列を正しい位置に整える」ということと、「正しく効率の良い関節動作」の獲得を行ないます。
こういったことを疎かにしたまま、筋トレで追い込んで筋肉にボリュームを付けていくと、筋肉の形が良くないまま発達したり、関節を痛めたりすることもあります。いきなり筋トレをガンガンやって思い通りに身体が仕上がる人は、もともと歪みが少ない人だけです。
グローバルな姿勢評価
「シセナビの使い方」をご覧になりましたか?
ではさっそくトレーニングを始める前に、まずは自分の姿勢や動作をチェックしましょう。
まずは身体の全体から見る、グローバルな評価を行ないます。
動画を参考に以下をご確認ください。
側面から見た重心ラインは、足のくるぶしの少し前方にあります。足部の重心ラインを上方向にたどっていきます。
そのとき、「くるぶし少し前方 ー 膝のお皿より少し後ろ ー 大転子 ー 肋骨中央 ー 肩峰 ー 乳様突起」のラインが垂直線上にあることです。このライン上に各部位がある状態が、重力と適合している状態と言えます。
まずはこのグローバルでの姿勢評価で自身をチェックしてみてください。
このグローバルな姿勢は「全体のバランスの中で正しい骨格配列の位置が取れているか?」を見ています。なので、この評価でズレている部位があったとしても必ずその部位に問題があるとは限りません。
逆に言うと、上肢の姿勢・動作評価 や 下肢の姿勢・動作評価 で問題が無い部位でも、グローバル姿勢評価では崩れているということもあります。
なので、グローバル姿勢評価とローカル姿勢評価(上肢・下肢の評価)の両方をチェックする必要があります。
ぜひ、両方をチェックしてみてください。